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[COMIT] 秋山治彦教授(拠点長、リサーチマネージメント室長、革新的モダリティ創出部門、岐阜大学大学院医学系研究科・教授)らの研究成果について
岐阜大学医学部附属病院整形外科の加藤 皓己臨床助教、河村 真吾特任講師、秋山 治彦教授(拠点長、リサーチマネージメント室長、革新的モダリティ創出部門、岐阜大学大学院医学系研究科・教授)らの研究グループは、愛媛大学プロテオサイエンスセンター今井 祐記教授らとの共同研究で、糖代謝異常がデュピュイトラン拘縮の病態に関与する新たな分子メカニズムを解明しました。
デュピュイトラン拘縮は手掌に生じる線維性疾患であり、指の屈曲拘縮を引き起こします。現在、国内では手術治療が唯一の治療方法であり、新たな治療法の開発が求められています。糖尿病はデュピュイトラン拘縮の危険因子として知られていますが、糖尿病が疾患の発症・進行に関与する正確なメカニズムは不明でした。
本研究では、デュピュイトラン拘縮由来の線維芽細胞を高グルコース条件下で培養するとS100A4の発現が増加すること、S100A4タンパクがマクロファージのTLR4受容体を介して線維化誘導因子であるTGF-β1の発現を誘導すること、さらにTLR4阻害剤によりS100A4誘導性のTGF-β1発現上昇が抑制されることを明らかにしました。
本成果は、糖尿病患者のデュピュイトラン拘縮に対する新規治療標的としてS100A4–TLR4–TGF-βシグナルの可能性を示すものであり、現行治療の新たな治療法開発の足掛かりになると期待されます。
本研究成果は、現地時間2026年5月23日に「Cell Death Discovery誌」のオンライン版で発表されました。
【研究成果のポイント】
・手のひらが変形する疾患「デュピュイトラン拘縮」において、糖代謝異常が病態の進行に関与する仕組み解明しました。
・デュピュイトラン拘縮の病変組織において、S100A4の発現量が血糖値指標(HbA1c)と正の相関を示すこと、糖尿病患者では非糖尿病患者と比較してS100A4の発現量が高いことが分かりました。
・S100A4はTLR4受容体を介して免疫細胞であるマクロファージに作用し、線維化を促す因子「TGF-β1」の発現を誘導しました。
・TLR4阻害剤により、S100A4によるTGF-β1の発現誘導を抑制できることを示しました。
詳細は、COMITのページまたは、Cell Death DiscoveryのHPをご覧ください。




