お知らせ
[高等研究院] 柘植紀節G-YLC特任助教研究成果について
柘植紀節G-YLC特任助教の研究成果が下記に掲載されました。
詳細は、下記でご覧ください。
1.
論文タイトル:High-mass star formation in the Large Magellanic Cloud triggered by colliding H I flows
ジャーナル名:Publications of the Astronomical Society of Japan
掲載日:2024年5月24日
DOI:https://doi.org/10.1093/pasj/psae035
概要:本研究では銀河間相互作用による、大規模な水素原子ガスの衝突が大マゼラン雲銀河の大質量星形成過程を支配する重要なイベントであることを示唆しています。本成果を皮切り に、X線・光赤外線を組み合わせた多角的な検証で銀河間相互作用による星形成・星間ガス進化の描像を追究していきます。
2.
論文タイトル:Multiwavelength study of the HII region LHA 120-N11 in the Large Magellanic Cloud with eROSITA
ジャーナル名:Astronomy & Astrophysics
掲載日:2024年6月24日
詳細:https://www.aanda.org/articles/aa/full_html/2024/06/aa48083-23/aa48083-23.html
概要:本研究では可視光・電波・X 線を組み合わせた多波長観測データを組み合わせ、大マゼラン雲北東部に位置する星形成領域 N11 周辺の星間ガスの観測的研究を行いました。特に eROSITA 天文衛星による高感度・広視野の X 線観測を活かして, 「広がった X 線放射」の性質とその起源を検証しました。その結果、銀河間相互作用による大規模な水素原子ガスの衝突が大質量星形成過程だけでなく、「星間ガスの加熱過程」においても重要なイベントである可能性が示唆されました。今後は大マゼラン雲全域、さらにはより遠方の衝突銀河に研究を拡張し、銀河間相互作用による星間ガス加熱の描像を追究していきます。