お知らせ
[COMIT] ジンマー・バイオメット合同会社との包括的な産学連携協定の締結(2025年1月16日)について
ジンマー・バイオメット合同会社との包括的な産学連携協定の締結
岐阜大学と名古屋大学が連携して活動する One Medicine 創薬シーズ開発・育成研究教育拠点(COMIT※)とジンマー・バイオメット合同会社との協力のもと、互いの高度な研究成果、最先端情報、国内外のネットワークを相互に活用し、新たな学術領域の開拓に向けた取り組みを進めることになりました。
2025年1月16日に、岐阜大学と名古屋大学を運営する東海国立大学機構は、ジンマー・バイオメット合同会社と産学連携に関する包括的な協定を締結しました。
具体的な連携事業
1.双方の研究成果の社会的活用
2.連携研究(共同研究、受託研究等)及び連携事業の実施
3.最新の研究成果や社会的課題に関する情報交換
4.上記の事項のうち、特に筋骨格系に向けた取り組み
コメント
■ 東海国立大学機構 松尾 清一 機構長
包括協定のもとで、筋骨格系ヘルスケアを専門とするジンマー・バイオメット合同会社とアンメットメディカルニーズ及び疾患に関しての情報交換、そして人材交流など、多面的な連携を活発化することができます。ヒトと伴侶動物には骨格筋系の共通疾患も多く、「One Medicine(ヒトと動物の疾病は共通)」というコンセプトのもと研究シーズ開発を行うCOMITにとっては研究の対象領域が一致し実効性のある研究を探索できます。
また、両者が共有するより重要な課題に対して、社会実装化を目標として双方の高度な研究力と先端情報を積み立て有望なイノベーションを創出します。この研究ネットワークにおいてヒトだけでなく伴侶動物の自然発症疾患をも対象とすることにより、医療ならびに動物医療、そして企業との連携体制が構築され、ヒトと伴侶動物の比較医学という新たな学問領域が開拓されることが期待されます。
■ ジンマー・バイオメット合同会社 職務執行者 内田 至皇
ジンマー バイオメットは、整形外科領域で骨や関節の疾患を治療するグローバル メドテック リーダーとして、再生医療や手術支援ロボットなどの先進的な製品とサービスを通じ、世界中の人々の痛みを軽減し、クオリティ・オブ・ライフ(QOL)の向上に貢献しています。私たちは、COMITが掲げる「One Medicine」のコンセプトに共感し、私たちの経験がヒトだけではなく、伴侶動物のQOL向上にも寄与できると信じています。
東海国立大学機構との包括的な産学連携により、両者のリソースと熱意を結集し、「One Medicine」の実現を加速させるとともに、日本発の新たな学術領域を開拓する次世代の研究者たちへ貢献できることを期待しています。
※ One Medicine 創薬シーズ開発・育成研究教育拠点(COMIT)は、東海国立大学機構の連携拠点支援事業の支援を得ながら、世界と伍する研究拠点を目指しています。「ヒトと動物の疾病は共通」という「One Medicine」の考え方に立ち、医学、獣医学、薬学、工学等の研究者が分野横断的かつ国内外で施設横断的に連携できる環境をいかして、医学と獣医学の境界を超えた新たな学術領域Sharing Medicine(人獣共通医療学)」を開拓していきます。